平素より当院をご信頼いただき、心より御礼申し上げます。
このたび当院は、令和7年8月をもちまして閉院する運びとなりました。
本日は、当院を開設した医師・碓井静照(うすいしずてる)先生の歩みについて、簡単にご紹介させていただきます。
碓井静照先生は、1937年に広島で生まれ、8歳のとき被爆されました。その経験から、「いのちを守る医療」を志し、 医師として生涯を捧げられました。
1974年、碓井先生は地域に根ざした医療をめざして、当院(碓井内科胃腸科医院)を開業されました。
先生は、被爆者医療をはじめ、北米・南米・北朝鮮など海外での在外被爆者支援、チェルノブイリや福島での放射線
医療など、国際的にも貢献された医師でした。
また、広島市医師会長・広島県医師会長として地域医療の発展にも力を注がれました。
その功績が認められ、2011年には旭日小綬章を受章。ご逝去後には従五位が追贈されました。
皆さまに支えられ、長年にわたり医療を続けてこられましたこと、心より感謝申し上げます。
碓井先生の想いを胸に、最後まで誠実に診療を続けてまいります。
令和7年6月
碓井内科胃腸科医院
田尻祐子